自分を見つめ、見つめられる3日間
針谷秀夫さん (東京工業大学2年生) WinterCamp 2013参加
僕がFRI campに参加したきっかけは「面白そうだから」「なんとなく力をつけようと思ったから」といった至極単純なものでした。しかし、3日間文字通りとことん思考をめぐらせたこのFRI campで、僕はたくさんの刺激をもらって帰ることができました。
FRI campで感じたことをまとめると、主に2点になります。
1点目はチームワークの難しさです。
通常の勉強等と違い、この場では課題に1人で取り組むことはありません。常に5~6人のチームで1つの課題に当たることが求められます。
僕の場合、自分の考えが正しいという思い込みが強すぎたと思っています。最終的には自分が提案した方向に議論が進みましたが、だからといって自分が威張って良いわけでもなければ、自分の発想が優れていたわけでもありません。
なぜ異なるバックグラウンドを持った人々と1つの課題に当たるのか。純粋に5~6人で考えたほうが頭数も増え、豊富で多様な指向性が望めるからだと思います。
各人が持つ意識のベクトルを縛りすぎることなく、議論うまく反映させていくこと。チームという特性を生かすための、意識付けというものについて考えさせられたと思っています。
FRI campの場での試行錯誤は将来、仕事に当たる時にも確実に役立つのではと考えています。
2点目はフィードバックの手厚さです。
通常のビジネスコンテストやインターンなどでは、議論の結果として作成されたアウトプットに評価軸を置きますが、FRI campではその議論の過程まで評価します。しかもスタッフの方々が3日間付きっ切りで評価して、アドバイスをくださいます。
さらに斬新なのは、議論を交わした相手であるチームメンバーからも、自分の3日間の働きぶりを評価される仕組みがあることです。これがまた率直な感想が多く(熱い議論を交わした後だけに皆心を開いているのでしょうか)、様々な意味でショックを受けるとともに自分では気づきにくい思考のクセを指摘してもらい、自分を客観視することができたと考えています。
これだけ長時間、色んな人に「見られている」意識を持ちながらワークするのは、他のイベントでは経験できないことだったのではないかなと思います。
FRI camp中だけでなく、終了後のフォローメールや、あたたかなメッセージまでいただいたFRIのスタッフの皆様には、感謝してもしきれません。
将来の目標に向けて、自分の現在地を知れた、FRI campはそんな場でした。今思えば、動機はともかく、あのときFRI campに飛び込んだのは大正解でした。