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航空会社は機内食をコンビニのお弁当にせよ

2008年3月14日 by アドバイザー 河合 拓   ブックマークに追加する

アドバイザー 河合 拓

 海外から帰るといつも思うことがある。あの機内食だ。世界でこれほどまずい食事があるのかというぐらいのひどさで、JALだと、カップヌードルでさえビジネスクラスにいかないと召し上がれない。これは異常だと思う。

 これに比べて、激しい競争原理の結果味やボリュームなど自助努力をつづけているのがコンビニのお弁当だ。さすがに、スーパーなどのお総菜コーナーのお弁当には負けるが、クイックランチで食べるにはそこそこいける味だ。この両者の決定的な違いは競争原理が働いているかどうか、であろう。


 飛行機の中は、ある種独占状態だ。例えば、JALに乗ればJALグループの子会社が「これでもか」というぐらいに販売をおこなっているが、センスはダサダサ、食事の味は最悪という状況に陥っている。不思議なのは、どこの航空会社に行っても同じ状況だと言うことだ。以前、どこの航空会社か忘れたがハーゲンダッツが出てきたことがあったが、このように他ブランドのものを出すことだって、やればできるはずだ。おそらく、業界の人は通関手続きが、とか、関係子会社でなければ品質の維持が、などといろいろいうに違いない。しかし、私から言わせれば、そんなものは提供者の論理であって、受益者の論理じゃない。結局は、こういうことを本気でやろうとしていないだけなんじゃないかと思う。


 JALが第三者割り当て増資で大幅な資金調達を行うらしい。本業が赤字という。当たり前だと思う。あのまずい飯を平気で出し、死にそうなほど窮屈な席に10時間近く縛り付け、あんな飛行機、誰が乗るもんかと思う。以前のように、スチューワーデスが年収700万を超え、毎日タクシーの乗り放題というのは無くなったようだ。しかし、顧客サービスは一向に向上していない。マイレージプログラムなどで顧客に差をつけるのはよく分かるが、ボトムラインがひどすぎるのだ。


 私は、まず機内のエコノミーの席を真ん中の席をはずし、ビジネスクラスよりちょっと狭い、今のエコノミーの席よりもっと拾い席に移し替えるということを提案したい。もちろん、最大積載率は減るかもしれないが、おそらく、エコノミー席にのっている乗客の6-70%は激安ディスカウントでチケット購入しているはずだ。ここにプレミアムをつけ、激安をなくす。この比較を本当にシミュレーションしてもらいたい。


 次に、機内食をコンビニのお弁当にする。コンビニお弁当であれば原価は2-300円ぐらいだから、大量購買すればさらに安くなるはずだ。セブンイレブンなど、大手と組み、安定的に機内食を供給できる体制を作る。もちろん、現在のグループ食材提供会社は、市場の競争原理にさらし、コンビニと競争させればよい。通関上、制度上問題のあることはセブンイレブンと話し合い解決する。また、吉野屋などと組んで、機内食で牛丼が出るとおもしろい。


 さらに、ビジネスクラスでは座席にインターネット接続サービスをとりいれ、座席にコンセントを組み込む。今もやっているところもあるが、もっと広めてもらいたい。さすがにテレビを一席一台などとはいえないが(アジアの航空会社ではそうなっているところもあるが)、せめて座席だけはもっと広くしてもらいたい。


 ファーストクラスで、食後にウエッジウッドのコーヒーカップがでるなど、表面的なことに感動する暇があったら、ウエッジウッドの中に入っているまずい食事を改善する施策を考える方がよいと思う。合理化とコストダウンばかりやっていて、牢獄のような座席と刑務所の飯のような機内食をひたすら提供し続けている航空会社に、顧客プレミアムを実現することなど無理だと思う。もし、上記が実現できれば、私は時間を調整してでも、この航空会社にすると思う。それほど、エコノミークラスの空の旅は苦痛以外の何者でもない


* この文章は河合拓の個人ブログ 「事業再生コンサルタント河合拓の視点」の過去のものから抜粋しています
もっと読みたい方は→http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/09/P0000975.html

【著者】
河合 拓 (かわい たく)
経営コンサルタント 広く流通、小売業界に対して事業の立て直し、組織改革などを行っている。得意領域はマーケティング、事業戦略、生産性向上、営業改革、ナレッジマネジメント導入など。手がけた企業は国内外の大手上場企業。製造業、IT 企業、総合商社、流通企業など。赤字の上場企業を半年で黒字化させるなど、過去5社の立て直しを行いすべて成功裏に終わっている。


NPO法人FRIの設立者(現在はシニアアドバイザー) 自民党への政策提言、私立大学と大手商社と産学協同ブランド開発プロジェクト、大学生向け就職支援、中小企業向けコンサルティングなどを行っている。


(講演、執筆)
繊研新聞 (全国紙)
「ザ・ターンアラウンド」アパレル業界の事業再生 2007年 9月より連載予定
「間違いらだけのQR」「ファッション業界は08年に起きる地殻変動に備えよ」連載
チェーンストアエイジ 「キャッシュフロー経営」
大手都銀向けビジネス雑誌寄稿
大手製造業向けビジネスマガジン寄稿
政策学校一新塾 (大前研一設立) 講師 経営戦略アドバイザ
「ロジカルシンキングと会議の設定」
「仮説構築と情報収集、分析の技術」
「プロジェクトマネジメント」
「モチベーションマネジメント」

 

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