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「エコ」の見方(3)

2007年6月28日 by スタッフ 宮崎 善輝   ブックマークに追加する

スタッフ 宮崎 善輝

【イメージの裏側を見てみる】
日本の広告代理店はえらいと思う。
社会に対して新たなコンセプトを提示し、ブームを意図的に醸成することが出来ているからである。その効果のほどは、人により異論はあろうが、一定の役目を果たしていると私は思う。エコに敏感な人たちが実践している、MYバック、MY箸、クールビズ、ふろしき、などこれらはすべからく広告代理店が関わっている。

将来、地球が温暖化して住めなくなるのはいやだ、でも今、車もエアコンも使わずガスも電気もない生活を送るのはもっといやだ、と思っている人が大半であろう。
そういった人たちに、ちょっとした罪滅ぼし的な安堵感と、環境にも気を使っている私はエライという優越感を、提供することが出来るのだ。
マズローの要求段階説の上位に位置する「自我の要求」の欲求を巧みに刺激してくる。
消費者も喜んでそれを受け入れるのだ。


それはそれでいいのだが、一方ではその効用はいかほどのものであろうか。ふと疑問に思う。果たして、消費者はその効果を意識して行っているのだろうか。
たとえば、MYバックを見てみよう。


今年1月にイオンが京都で実験的にレジ袋の有料化を行った。
客離れもせず約80%のお客がMYバックを持参するようになった。事前にお客への説明と理解を積極的に行ったことが功を奏したようだ。イオンはこの成功を足がかりに全国展開し、2010年までには現在の半数である8億4000万枚削減を目指しているそうだ。


では、目の敵にされているレジ袋が日本の原油消費量のうち、どれぐらいを占めているか正確に答えることが出来る人は果たしてどれぐらいいるであろうか。


現在、日本においては年間305億枚のレジ袋を使用し、その製造に約55.8万klの原油を使用している。日本の年間原油輸入量は約24千万kl(※2002年度)である。輸入量に対してレジ袋の消費量はわずか約0.23%ほどである。この数値を多いと感じるか少ないと感じるかは人によると思う。
たとえイオンが目標を達成したところで、日本のレジ袋の約2.7%を占め、日本の原油輸入量に対しては、約0.006%を占めているに過ぎないのだ。
やらないよりは少しでもやったほうがよい、確かにそうかもしれないのだが。


レジ袋削減は、他の環境問題と比べて比較的とっつきやすいものかもしれない。しかし、その効果は高いのかといわれると、数字を見る限り疑問を持ってしまう。もっと他に、優先して解決すべきものがあるのではなかろうかと思う。


MYバックは、環境に対する意識を喚起するための旗印としての役目を果たすことは出来ても、根本的な環境問題の打開策にはなりえないのである。
目の前に問題があるからといって、問題をオセロのごとくパタンとひっくり返し、解決策にする、というような単純なものでは解決できない。


「環境のため」などと、一見して美しく反論できない言葉で語られる問題に対して表層だけを捉え、「善」と判断してしまうことは危険である。
物事には必ず、「正」と「負」の側面がある。その両面を意識して観ようとしなければ問題の本質はわからないのである。


さて、三回シリーズで「エコ」というものを観てきた。
イメージで語られるものを、目に見える数字や事象の流れで観てみると、また違った側面が見えてくることであろう。
私は決して環境保護に反対してるのではないのだが、一つの見方として何かの参考にしてもらえればと思う。

 

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この記事へのコメント (1件)

へスパーの勉強をしていた時に、マズローの法則を習いました
底辺が生理的要求・安全・安定,その上に、集団所属・愛、その上に、自尊心・他者による尊敬、その上に、自己実現
今の世の中では、底辺さえも築けないで居る人が多すぎます
成人としての内容が伴なって居ない人
職場でも、家庭でも朝日新聞の記事に『企業をだめにする危険部位、保身に走る役員、見解の無い局長、ポチ部長、ヒラメ課長,危険部位が社長で有る事が多し』と
こんな社会で、地球温暖化を防げるのでしょうか
私も、家庭の考えを会社に持ち込むなと、社員に注意された
会社も家庭も根本は同じだと思うのは浅はかですか
どんな事からでも、まず取り組むべきでしょう
偉そうな事を言う人にか限って実践しないものね
善輝さん、自己中心的な人民を導く人が必要ですよ
頑張って下さいね

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