もしももう一度就職活動をやりなおせたら・・・

FRIのコラムを読んでいただいている人の中には、大学2年生だったり、3年生だったり、これから将来に向けて本格的に就職活動を始めようとしている人たちが多いだろう。私は今社会人4年目だが、もう一度大学3年生に戻って就職活動をすることができるとしたら、当時とはまた違った考え方で就職先をしっかりと吟味するだろうと思う。社会人4年目の私の反省を反面教師に、これから就職活動をする学生の方々には、自分の将来を見据えた就職活動をしてもらいたいと切に思う。
【大切なのは、将来のゴール】
社会人になって丸3年が過ぎて、ようやくキャリアについて分かってきたことがある。それは、キャリアというのは、自分の将来なりたいゴールから逆算して、そこにたどり着くために積み上げていくものだということである。「なんだそんなことか」とみなさんは思ったかもしれないが、おそらく多くの人が、本当の意味でこのことを理解できてはいないと思う。
就職活動を経験された方はよくご存知だろうが、就職活動では、「5年後、10年後、自分がどうなっていたいですか?」という質問がエントリーシートでも面接でもよくされる。就職活動時代、「そんな5年も10年も先のことなんてわからねぇよ」と思いながら、適当に「会社の中で一人前に自分で仕事が出来る力を身につけて、そこからステップアップしてチームを率いてリーダーシップを発揮して、チームとして大きな成果を上げられる人になっていたいです」といったようなことを答えていた気がする。
実はあれ、非常に重要な質問だったんだなと今頃になってその質問の意味が分かってきた。自分のキャリアを考える上では、非常に重要なことなのだ。つまり、「あなたには将来自分がこうなりたいという明確な目標がありますか?」、「その目標から逆算して今の就職先を選んでますか?」ということなのだ。残念なことに、今の社会のシステム上、大学3年のその時期が来たらみな一様に紺のスーツに身を包み、自己分析や業界分析をはじめ、様々な会社の企業説明会に行き、先行にエントリーしはじめ、、、と目先の就職活動にいそしみ始める。だけど、そもそも自分が将来どうなりたいか分からなければ、就職活動なんて始められないはずだ。
もしかしたら、自分は本当は昔からの夢だった学校の先生になりたいのかもしれない。もしそうだとしたら、そもそも就職自体が自分にとっての解ではなく、就職活動に時間を使うくらいなら、教員免許を取るためにできることからはじめたほうが良いだろうし、もし持っているなら、雇ってくれる学校を探しに走り回った方がよっぽど将来のためになる。
これは極端な例ではあるが、要は、自分が将来何を目指して、何を実現したいかが無ければ、いくら一生懸命目先の就職活動に汗を流したところで、無駄な時間を費やしているに過ぎない。
【みなさんには将来の目指すべき目標がありますか?】
私自身が就職活動の際、正しくそれだった。漠然とビジネス界で頑張りたい、のし上りたいという感覚はあったけれど、「5年後、10年後どうなりたいか」といわれると、極めて「?」だった。それに比べて、ビジネス界であれ、スポーツ界であれ、成功している人たちは一様に自分自身が将来なりたい像を明確にイメージできていて、それに向って一直線に突き進んでいる。自分の将来のなりたい像がそこにある分、やる気やモチベーションも違ってくるのだ。
私も、大学を卒業してから3年が経ち、徐々に社会が見えるようになってきてはじめて、自分の将来の目標やイメージが持てるようになってきた。もしこのイメージが、大学時代に持てていたら、就職を選ぶ際の本気度も、入った後の本気度もまた違ったものになっていたのではないかと思う。それくらい、「将来自分はどうなりたいか」という具体的な将来像を持つことは大切なのだ。
ぜひこれから就職活動を始める学生の方には、まずはしっかりと自分の将来像を模索することから始めて欲しい。それが見つけられたら、もう就職活動は終わったようなものだ。「自分が将来何になりたいか」、それは決して容易に見つかるものではないことは確かだ。しかし、いずれにしても見つけられなければ、充実した人生を送ることはできないだろう。
これから就職されるみなさんには、ぜひ今の内に自分の将来のことについてじっくりと考え、もがき、自分なりの目指すべき方向性を何とか見つけ出してもらいたいものだ。
◆著者紹介
三島 正寛 (みしま まさひろ)
総合電機メーカーにて営業企画を経験後、企画部門のあり方に限界を感じ、自ら志願して現場の営業に異動。新規商品の事業拡大・販路開拓の営業に従事。2年間で多大な実績を残し、事業拡大に大きく貢献する。
現在、FRIの副代表理事。FRIがNPO法人化する以前から組織の運営参画し、早4年になる。今後、ますますFRIという組織を拡大・成長させるために代表の清水とともに日々奮闘中。
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